スレート屋根に割れや欠けを発見!すぐに修理が必要?4つのポイントを解説

「屋根のスレートの割れを見つけてしまった!」「ご近所に屋根が欠けているといわれた。」突然のことでどのように対処してよいのか?大切な住まいの屋根の割れや欠けを見つけたら心配になってしまいますよね。ひび割れや欠けがあったからすぐに雨漏りするわけではありません。ただし、放っておいても状態がよくなることはないので補修や修理が必要になってきます。ここでは割れや欠けを発見したとき、どのように対処すればよいのか、4つのポイントで解説していきます。

目次

1.スレート屋根のひび割れの原因は?

柏市 屋根カバー工法 施工前

スレート屋根とは化粧スレート、カラーベスト、コロニアルなどあります。ここではスレート屋根のひび割れの原因を解説していきます。主に次の2点が原因としては多いです。

経年劣化

経年劣化とは、時間の経過とともに素材自体の性能が低下する現象のことをいいます。スレート屋根はセメントを主原料としており、長年の風雨、紫外線により徐々に劣化してきます。その影響で表面が脆くなり衝撃や荷重でひび割れや欠けが生じます。経年劣化のサインとして、スレート表面が白っぽく粉をふく(チョーキング現象)、苔やカビが発生している、色あせが全体的に見られる、ひびや欠けが数枚以上見られるなどがあります。
「屋根の耐用年数より早く劣化することがあるの?」と思う方もいるのですが、昨今の気候状況の強い紫外線の影響や、お住いの立地条件によっては早く劣化してしまうこともあります。

飛来物、衝撃

飛来物、衝撃とはスレート屋根に「何かがぶつかること」によって発生する物理的なダメージです。突発的な外力により、スレート材が割れたり欠けたりすることがあります。主に次の2点の飛来物、衝撃が多いです。

強風や台風による飛来物

木の枝、看板、屋根材の一部が飛ばされてぶつかる。近隣の物が飛んでくる(ゴミ箱、瓦、トタンなど)

雹、大粒のあられ

直径2㎝から5㎝以上の雹が屋根に直撃

※他にも鳥や動物の浸入、屋根点検・清掃時の人為的なミスなどもあります。

2.スレート屋根のひび割れは補修すべき?放置するリスクとは

スレート屋根に生じたひび割れや欠けは、補修する必要があります。前述でも述べたように放置していても状態がよくなることはありません。すぐに雨漏りが起こる可能性はないかもしれませんが、放置することで起こるリスクがあります。では、放置することでどのようなリスクが生じるのは解説していきます。

ひび割れを放置するとどうなるのか?

リスク内容
雨漏りひびから雨水が侵入⇒屋根裏や天井にシミ・腐食が発生
カビ・白蟻の発生湿気で木材が腐り、カビや害虫の温床に
修理費用の増大早期対応なら数万円の修理も放置すれば数十万から数百万の工事に発展
屋根材の落下割れが広がると、台風や強風で屋根材が落下⇒ケガや事故のリスク
住宅の寿命が縮む構造体が劣化し、家全体の耐久性が低下

「補修が必要なほど深刻な状況なのか?」「一か所しか割れてないから様子見るで大丈夫だろう」と思っている人は少なくないでしょう。基本的には一か所でも発見したら補修をすることを推奨します。上記で述べたように放置することでリスクが生じるからです。ただし、状況によって様子を見る場合もあります。ひび割れ(0.3mm以下のひび)の状況や、近々屋根塗装工事を検討しているなど。どちらにせよ、ひび割れや欠けを発見したら、専門業者に相談することをお勧めします。

※当社もご相談、点検は無料でしております。どんなことでもお気軽にご相談下さい。

3.スレート屋根のひび割れの補修方法をご紹介

スレートの屋根材は割れやすく、耐久性も低いためひび割れや欠けが比較的起こりやすい屋根材です。適切な補修を行うには状態に応じた方法を選ぶことと、信頼できる業者に依頼することが大切です。
以下、状態に応じた補修・修理方法をご紹介いたします。

部分補修

部分補修とは、接着剤・コーキング材などでスレート屋根のひび割れ箇所をふさぐ補修方法です。
割れた箇所に防水性のあるシーリング材を充填。安価で即対応可能というメリットがあります。ただし、あくまで応急処置になります。また、飛来物による割れではなく、経年劣化による割れの場合、屋根全体が劣化している可能性があるため全体補修を検討するのもよいでしょう。

屋根塗装

松戸市 屋根塗装 下塗り 施工中

屋根塗装は経年劣化の進行したスレート屋根材自体を修復することはできませんが、屋根の美観の回復や風雨や紫外線などから保護する役割があります。スレート屋根の色褪せが気になり出したり、耐用年が近づいて来たらご検討ください。

カバー工法

カバー工法とは、既存のスレート屋根の上に新しい屋根材をかぶせる工法で、重ね葺きとも呼ばれます。解体が不要なので処分費用を抑えられるメリットがあります。スレート屋根の割れがある場合の判断ポイントは、割れが一部で下地が健在の場合です。

葺き替え

葺き替えとは、既存のスレート屋根をすべて撤去し、新しい屋根材に交換します。下地の状況までしっかり点検・補修ができるメリットがあります。スレート屋根の割れがある場合の判断ポイントは、割れが多数で下地が劣化している場合です。

4.自然災害なら火災保険も

自然災害による割れなら火災保険の補償対象になるケースもあります。台風や強風、雹、落下物、飛来物による破損などがあります。ただし、経年劣化や修理の手抜きや不適切な施工による破損は補償されません。
加入している火災保険会社によって適用条件が異なりますので、本格的な工事を検討の場合は一度火災保険会社にお問い合わせしてみましょう。

まとめ

スレート屋根は軽量でデザイン性に優れ、多くの住宅で採用されていますが、経年劣化や台風・地震などの外的要因により「割れ」、「欠け」が発生することがあります。小さな割れでも放置すると雨水が侵入し、雨漏りや下地の腐食、カビ、シロアリ被害などの深刻なトラブルにつながるため、早めの対応が必要です。
 割れの程度によって適切な修理方法は異なります。軽度のヒビであれば、コーキング(シーリング材)による簡易補修で済むこともありますが、スレートが3枚以上割れている場合や、雨水が集中する箇所に割れがある場合は、スレートの差し替えや屋根全体の修理、屋根塗装工事が必要になることもあります。劣化が広範囲に及んでいる場合には、カバー工法や葺き替えといった大規模な工事が検討されます。
 スレート屋根の割れに気づいたら、まずは専門業者に点検を依頼し、屋根の状態を正確に把握しましょう。信頼できる業者を選び、適切な修理を行うことが、住まいを長く安全に保つために重要です。

Q&A

スレートの小さな割れでも修理は必要ですか?

はい、必要です。
小さな割れから雨水が浸入し、内部の木材(野地板など)を腐らせることがあります。被害が拡大すると、雨漏りや屋根の全体修理が必要になるため、早めの対応が重要です。

スレートの割れはどのように修理しますか?

状態によって主に以下の方法があります。

  • コーキング補修(軽微なひび):ひびに防水材を充填
  • 部分差し替え(数枚の割れ):割れたスレートだけを交換
  • 葺き替え(劣化が進行):屋根全体を新しい素材に交換
スレート屋根の寿命はどれくらいですか?

一般的に20~30年程度です。
ただし、割れや塗膜の劣化などにより、それより早くメンテナンスが必要になる場合もあります。

割れているか自分で確認できますか?

難しいです。
屋根の上に上がるのは危険で、目視だけでは見えない劣化も多いため、専門業者による点検をおすすめします。最近はドローンによる無料点検も増えています。

保険で修理できることはありますか?

あります。
「台風」「雹(ひょう)」「落下物」など自然災害による破損は、火災保険が適用される場合があります。
※経年劣化や施工不良は対象外。

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