外壁のチョーキング現象とは?放置するリスクや対策を徹底解説!

外壁 チョーキング現象 施工前

お家の外壁に触れたとき、白いチョークの粉のようなものが付き始めるチョーキング現象にお悩みの方いるのではないでしょうか?。これは外壁の塗膜劣化を示すサインになります。ではこのような現象が起こったとき、どのように対処すればよいのか知りたい方も多いのではないでしょうか。ここでは、チョーキング現象の放置するリスクや対策を解説していきます。

目次

チョーキング現象とは?

外壁の「チョーキング現象」とは、白亜化現象ともいい、外壁の表面を手で触ったとき、白い粉状のものが手につく現象のことをいいます。これは塗料の劣化で起こります。

チョーキング現象の正体

塗料には、合成樹脂・顔料・添加物などが含まれおり、時間とともに紫外線や雨風にさらされて塗膜が劣化していきます。特に塗料の樹脂が分解されて、顔料(特に白色顔料)が表面に浮き出てくることで粉状のものがあらわれます。

チョーキング現象の確認方法

外壁に触れる、または布で擦る

手や布で軽く触れてみて、白い粉がつく(白系の塗料の場合)、色付きの粉がつく(濃色の塗料の場合)が起きていればチョーキング現象が起きています。特に日当たりが良い南向きや強い西日があたる西側のバルコニー周辺、窓の横など劣化しやすい箇所で確認すると効果的です。

雨の時など濡れている外壁を見てみる

外壁に水をかけてみて、色が大きく変化するようであれば、水が染み込んでいる可能性があり、チョーキング現象が進んでいると考えられます。

チョーキング現象が発生する原因は?

経年劣化

チョーキング現象の原因で一番多いのが経年劣化です。一般的に塗装してから5年~10年経過すると、どんな塗料でもチョーキング現象が見られる可能性があります。これは自然な劣化です。

紫外線・雨風による塗膜の劣化

太陽光に含まれる紫外線や、雨・風・熱などの自然環境により、塗料の中の樹脂成分が分解されていきます。樹脂が分解されると、塗料に含まれていた顔料(色の成分)が粉状になって表面に出てくるのです。

塗料の質や種類

耐候性の低い塗料(アクリル系など)を使用していると、比較的早く劣化してチョーキングが起こります。シリコン系・フッ素系の塗料は耐久性が高いため、チョーキングまでの期間が長くなります。

施工不良

施工時に下地処理が不十分だったり、塗布量が少なかったり場合、塗膜が十分に形成されず、早期に劣化することがあります。

チョーキング現象を放置するリスクとは?

防水性の低下

塗膜の劣化により防水機能が弱まり、雨水が外壁材に浸透しやすくなります。これが長期間続くと、内部構造にまでダメージを与える可能性があります。

外壁材の劣化・ひび割れ

水分の浸入や乾燥を繰り返すことで、外壁材が反ったり、ひび割れたりすることがあります。特にモルタルや窯業系サイディングに多く見られます。

カビやコケの発生

湿気を含みやすくなり、外壁にカビ・コケ・藻が発生しやすくなります。これにより建物の見た目が悪くなり、健康被害の原因となることもあります。

構造内部の腐食

防水性が失われた結果、木材や鉄骨などの構造部分が腐食・錆びる危険があります。これは建物の寿命を大きく縮めます。

修繕費用の増加

初期段階で塗装のメンテナンスをすれば済んだものが、劣化が進行することで外壁材の張り替えや構造補修が必要になり、費用が大幅に増えるリスクがあります。

チョーキング現象の補修方法

チョーキング現象の補修方法はDIYで行うことも可能ですが、専門的な知識や適切な道具が必要になります。そのため、専門業者に依頼する方が安心です。具体的には、高圧洗浄機で洗浄することはできるのですが、水圧が強かったりすると外壁材を痛めたり、既存の塗膜が剥がれたりすることがあります。また、高所の作業となると安全対策をしっかりと行わないと大変危険です。このような理由で専門業者に相談することをお勧めします。

チョーキング現象が起きた時の対処法は外壁塗装です。

松戸市 外壁塗装 施工中


チョーキング現象が起きた場合の対処方法は塗装です。チョーキング現象は外壁の一部だけ起こることはあまりないので、外壁全体が塗装工事の時期になっていると考えます。塗装することで、劣化した塗膜を剥がして新しい塗膜を形成し、防水性や耐久性を回復させることができます。

塗装時期の見極め

外壁塗装の時期は、チョーキング現象の程度や前回の塗装工事からの経過年数などで異なります。チョーキング現象が軽度であれば見送ることもありますが、今後、長く住まわれることを考え予防対策として早めに塗装する場合もあります。
専門業者に相談することで、建物の現地調査をして最もよい塗装時期を決定することもできます。

チョーキング現象を抑制する予防・対策

チョーキング現象は、経年劣化とともに自然に発生するため、完全に防ぐことは難しいです。しかし、予防や対策をすることで発生を遅らせることはできます。ここではその方法をご紹介いたします。

ラジカル制御型塗料を使用する

ラジカル制御型塗料とは、紫外線などが当たることで塗膜を破壊する「ラジカル」という物資の発生を抑え、発生したラジカルを封じ込めることで、塗膜の劣化を防ぎ長持ちさせる塗料です。通常の塗料よりチョーキング現象や劣化が起こりにくい性質があります。2012年頃からの塗料比較的新しい塗料のため、あまり知られていないものの、性能とコストの面から近年ではかなり人気が増えている塗料です。

クリア塗料を選ぶ

クリア塗装とは、顔料を含まない無色透明な塗料を使って塗装する工法です。チョーキング現象は塗料に色をつけるための「顔料」が粉状になって外壁表面に浮き出る症状ですが、無色透明なクリア塗料では「顔料」が含まれていないので、チョーキング現象自体が発生しません。ただし、発生しないのはチョーキング現象のみで塗膜の劣化等は通常の塗料と同じく発生します。また、外壁の汚れやひび割れがひどい場合は目立ってしまうため、塗装前の専門業者に相談することが重要です。

塗装が必要ない外壁材に張り替える

チョーキング現象は、塗膜の劣化によって発生しますが、塗装の必要のない外壁材を使用すればチョーキング現象は起きません。

  • タイル
  • レンガ
  • 樹脂系サイディング

は外壁塗装は必要ありません。ただし、外壁材の張り替え工事は、塗装工事より費用がかかります。

まとめ

チョーキング現象とは、外壁の塗装面に含まれる顔料が劣化し、粉状になって表面に現れる現象です。外壁を手で触った際に白い粉が付着することで確認できます。この現象は、紫外線や雨風などの自然環境による経年劣化が主な原因で、特にアクリル塗料などの耐候性の低い塗料で起こりやすいです。
 チョーキングが発生すると、美観が損なわれるだけでなく、防水性や保護機能が低下し、建物の寿命にも影響を与えます。そのため、早めの対策が重要です。
 対策としては、まず外壁の状態をしっかり確認し、必要に応じて高圧洗浄で粉を除去します。その後、劣化の程度に応じて再塗装を行います。塗料はラジカル制御型塗料など耐候性の高いものを選ぶと、再発を抑えることができます。また、施工前に下地処理を丁寧に行い、下塗り材(プライマー)を適切に使うことも重要です。
 定期的な点検とメンテナンスを行うことで、チョーキングの予防と建物の長寿命化が可能です。塗装のプロに相談するのも良い選択です。

Q&A

チョーキング現象って何ですか?

外壁を手で触ったときに白い粉が手につく現象です。これは、塗料の中の顔料が劣化して表面に出てくるために起こります。塗膜の防水性・保護機能が低下しているサインです。

なぜチョーキングが起きるのですか?

経年劣化、紫外線・風雨による塗膜の劣化、塗料の質や種類、施工不良など

チョーキングを放置するとどうなりますか?

防水性の低下、外壁材の劣化・ひび割れ、カビやコケの発生など

自分でできる応急処置はありますか?

外壁の清掃(高圧洗浄など)はできますが、根本的な解決には再塗装が必要です。
無理な自己施工は、かえって劣化を進めることがあるので注意が必要です。

チョーキング=すぐに塗り替えが必要ですか?

すぐに雨漏りするわけではないですが、劣化の初期症状です。放置せず、プロの診断を受けて、必要であれば早めの対応をおすすめします。

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